第48回衆議院議員選挙 公示日 立憲民主党・枝野幸男代表第一声(10月10日)



立憲民主党代表の枝野幸男です。そして、ご当地、東北大学出身、仙台は私の青春のふるさと、枝野幸男でございます。

この仙台で立憲民主党としての第一声をお訴えさせていただくことをとてもうれしく思います。どうもありがとうございます。

まっとうな暮らしを取り戻したい。そのためには、まっとうな政治を取り戻したい。そんな思いで選挙間に合うかな、不安でした。

でも立ち上がらないといけない。そんな思いで、一週間前です。新しい党の結成を呼びかけさせていただきました。こうして岡本あき子さんはじめ、たくさんの仲間とこの選挙戦に挑めることを、本当にうれしく思います。

どうなるかわからない、厳しい道を一緒に選んでくれて戦ってくれる仲間を、それを支え後押しいただいているたくさんの皆さんに、まずは心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

私が東北大学に通っていた頃、30年以上前になります。確かに生活が厳しくて奨学金をもらって学校に通っている仲間もいました。でも、本当に一部です。ほとんどの人は、うちの両親もそうだったと思いますが、親御さん、いろいろ苦労してもローンを組まなくても学校に行けました。学校を卒業をして就職するというのは、正社員になるというのが、当たり前です。

あれから30年、希望すれば、意欲あれば、ちゃんと学べる。仕事をする、就職をするというのは、正社員として働く、こんな当たり前のことがいつ、変わってしまったんでしょうか。こんな社会で皆さん、本当にいいでしょうか。

景気が良くなるはずないじゃないですか。ただでさえ若者が減っているんです。年収100万、150万。いつクビになるかわからない、非正規雇用。ローンを組んで自動車を買えますか。ましてやローンを組んで家を買えますか。

恋愛をして、希望をすれば家族を持って、子どもを産み育てる、そんな希望を持てますか。そんな希望なき、そんな夢のない、持てない若者をたくさん作ってしまったのは誰なのか、何なのか、政治ではないのか。

格差を拡大させ、強いものをより強くしたけれども、どんどんどんどん分厚い中間層と言われているものが、崩れていった、壊れていった。

労働法制をむやみやたらに緩和した。強いものをより強くする(?)経済政策を進めていった。自己責任、自由競争、確かに社会のベースはそうですよ。でも、自己責任だけではどうにもならないことは、どなたの人生にも必ずある。自由競争だけでは社会は回っていかない。だから、政治があるんじゃないですか。

政治が、自己責任をあおる、自由競争をあおる、それは政治の責任放棄ではないでしょうか。

こんな政治で壊されてきた、私たちの社会や暮らしを取り戻さなければならない。もう残された時間は、そんなに多くないんじゃないか、少子高齢化が進む、格差が拡大をして社会が分断をされていっている、もう限界じゃないのか。まっとうな暮らしを取り戻したい、そんな思いで党を立ち上げた。

そして、まっとうな暮らしを取り戻したら、政治がまっとうでなければならない。おかしいじゃないですか、政治は一握りの人たちが、上から自分のために権力をもてあそぶ、自分の都合で国民に自分の価値観を押し付ける、それが民主主義なんでしょうか、それが政治なんでしょうか。

森友問題、加計問題。権力の私物化。情報を隠し、ごまかし、開き直る。安保法制、特定秘密保護法、そして共謀罪。国民の大きな反対の声があっても、ロクな説明もしようとせず、説明して、説得して、納得してもらおうとする努力もなしに、いま(?)を持っているから、何をしてもいいんだ、これが本当に皆さん、民主主義でしょうか。

永田町の都合で、政治の道は内向きな発想で、国民から離れたところで物事が進んでいる。だから、多くの国民の皆さんも政治をあきらめてしまう。これでは、国民の暮らしを立て直させることはできない。まっとうな政治を取り戻す、まっとうな暮らしを取り戻すために、新しい受け皿が必要だ。そんな思いで、立憲民主党を立ち上げさせていただきました。

右とか左とか、そういう時代ではありません。上から目線で国民に言うことを聞かせるんだ、こういう上からの政治を草の根からの、国民の声に基づいた政治へと変えていこうじゃありませんか。

強いものを、豊かなものを、より強く豊かにすれば、そのうち(?)滴るでしょうという上からの政策を暮らしをしっかりと下支えして、下から押し上げていく、新しい下からの、暮らしからの政策で変えていこうじゃありませんか。

右か左かではない、上からの政治を草の根からの政治と政策に変えていく。そのための第一歩を、大きな第一歩をこの衆議院選挙で踏みださせていただきたいんです。

岡本あき子さん。歳がバレちゃうんですけど、同級生なんです、大学の。学部違いなんです。市議会に出られた時から、いずれ国会で一緒に仕事をしたいなぁ、思っていました。時々声をかけていました。でも、こんな一番厳しい時に立ち上がってくれるとは思っていませんでした。

でも、厳しい時に決断をして立ち上がってくれた、何より本物の証拠じゃないですか、皆さん!

何としてでも岡本あき子さんをこれまで、この宮城県は仙台は、昨年の櫻井充さんの参議院選挙、そして過日の郡和子さんの市長選挙、本当に幅広いみなさんが、党派を超えて、市民の皆さんの声を受け止めて、勝利を掴んでくれました。

時間が足りない。短時間の戦いですが、そうして積み重ねていただいた皆さんの力と、
そして岡本あき子さんがこれまで市議会の中で示してきた実績と、それがしっかりと合わされば必ず勝てると確信していますが、みなさんいかがでしょうか。

立ち上がったばかりの党で、それでもギリギリこの2週間で78人、われわれの仲間、全国で立候補してくれました。

一人でも欠けると、私が今訴えたことを国会の中で前に進めていくパワーが足りません。東北の3人、必ず3人とも皆さんの力で国会に送ってください。

私はこうした仲間とともに、今回の一連の動きの中で、枝野立てと背中を押していただいた、そして立ち上がったばかりの立憲民主党に、大きな期待をしていただいている、その国民のみなさんとともに、前に進んでいきたいと思います。

厳しい戦いですが、みなさんの力があれば、必ず岡本あき子も、そして立憲民主党も勝ち抜いていけると確信をしております。皆さんとともにこの選挙戦を戦い抜きます。

私にはあなたの力が必要です。


どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます!






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